GHQの日本人無力化計画

GHQの日本人無力化計画

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アメリカ合衆国は英国との独立戦争を勝ち抜き、177674日に建国された。その後は1861年~1865年に内戦ともいえる南北戦争が起きるなど、アメリカ合衆国にも、激しい戦争と内乱の時代があった。しかし、国土が他国の空爆などの攻撃にさらされたことはほとんどない。日本、中国大陸、アジア諸国、ヨーロッパ諸国は、先の大戦中、空襲や戦争被害が甚大で、古い建物の多くが破壊され残っていない場合も多いが、アメリカ国内では、通常の家屋でも、100200年の歴史を持つ建物がたくさん残っている。

そんな攻撃を受けたことがないアメリカ合衆国に、唯一、国を挙げて真正面から戦いを挑んだ国がある。日本である。

日本は国家の名において、アメリカ合衆国空爆した唯一の国であり、戦時中の硫黄島や沖縄での戦いでも、米兵たちは、日本人の死を恐れぬ強靭な精神力に心底震えあがった。日本兵と闘ったアメリカの退役軍人たちは、「今後二度と、日本を武装させてはならない」と固く誓ったと言われている。

 

 

GHQによる洗脳謀略WGIP

19458月、敗戦国となった日本は、アメリカを中心とした連合国側にその後7年間占領されることになった。その総司令部であるGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)は、教育機関とマスコミを使って、日本人の洗脳を行った。

それは主に、先の大戦を始めた日本人がいかに間違っていて、いかに冷酷非道で残虐な民族かという自虐史観を、日本人に徹底的に植えつけることにあった。この謀略は、ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムと呼ばれ、頭文字を取ってWGIPと言われる。

終戦直後、食べ物にも事欠く時に、GHQは日本政府に400万台のラジオを国民に支給するよう命令し、さらに連合国側の不利になる情報の放送の禁止する「プレス・コード」も発令した。

これらすべてを命令したのはGHQなのだが、あくまでも日本政府自らが、先の戦争を猛省するという形が常にとられていた。

自虐史観の喧伝を企画したのはCIE(民間情報教育局)で、その本部は、当時ラジオ番組を放送していたNHKに置かれていた。

 

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新聞社、通信社、広告代理店、教育機関すべてに及ぶ

終戦の年の12月から、GHQの指示のもと、各新聞社では「太平洋戦争史」の連載がスタートした、これは先の戦争がいかに日本人の残虐・冷酷な動機をもって行われたものなのかを強調するものだった。

当時、新聞を刷る紙にさえ事欠いていた新聞社は、GHQの敷いた規制に最初はしぶしぶ従い、のちには、自ら主体となり率先してWGIPを長く行うことになる。

また同じ時期、学校で使われていた修身、国史などの教科書もすべて回収され、処分された。

日本の軍隊を想像させるもの、愛国心を想起させるものは、教育現場からも徹底的に排除されていった。

その結果、あなたには愛国心があるか、と聞かれると、とたんに躊躇する日本人を大量に生み出すことに成功したのである。

 

戦意高揚の旗振り役が自虐史観の宣伝機関へ

いまや自虐史観の牙城・朝日新聞社は、戦前は記事をねつ造してまで戦意高揚に躍起になった新聞社だった。しかし戦後直後、朝日新聞の記事がGHQの逆鱗に触れ、2日間の発行停止を命令されたのをきっかけに、自らGHQにすり寄るようになった。

また、電通の前進は日本電報通信社だが、電報という事業の特殊性を利用して戦後はGHQに深く食い込み、電通共同通信時事通信となった。この三社は今でも株式は持ち合いで、その影響力を背景に、最初はラジオ局を、のちにはテレビ局を開設していくことになる。テレビ業界では新規参入は戦後70年以上経つ現在に至るまで一切認められず、テレビ放映での莫大な既得権益は、数社のテレビ局と電通が独占する状態が続いている。

こうやって戦後、目にするもの耳にするもの全ての情報が自虐史観に汚染され、GHQが去ったのちも、それはマスコミと教育機関によってずっと引き継がれた。日本人無力化はGHQが仕組んだものではあるが、WGIPをきっかけとして発生した既得権益にしがみつく者たちが、戦後の日本を大きく狂わせた、と言った方が正確である。

今、安倍総理放送法改正に着手しようとしている。地上波放送の自由化を進めるものだが、これにテレビ局関係者が一斉に吠えている。自分たちが何十年にもわたって独占してきた利権を切り崩されるわけなので当然だが、GHQが始めたWGIPを終わらせるためには、絶対に必要なことだろう。

 

東条英機の遺言

東京裁判にかけられ、死刑判決を受けた東条英機氏は言っている。

「米英側の指導者は大きな失敗を犯した。第一に日本という赤化の防壁を破壊し去ったことである。第二には満州を赤化の根拠地たらしめた。第三は朝鮮を二分して東亜紛争の因たらしめた。米英の指導者は之を救済する責任を負うて居る…」

 

第二次世界大戦アメリカ合衆国は、日本人の無力化には大成功をおさめたが、朝鮮戦争ベトナム戦争など後々非常に手痛い代償を払うこととなり、その災禍は、ご存知の通り、21世紀のいまになっても続いている。

WGIPは確かに強烈な影響を日本に与えたが、戦後70年以上が経ったいま、少しずつ変化が起きている。

東京の靖国神社は戦死者を奉る神社だか、いま、確実に参拝者が増えている。特に若者の参拝が増えている。

境内にある遊就館には、近代を中心に戦争に関する資料がびっしりと展示してある。そして明治以降のこの国の成り立ちについて、靖国神社の始まりについて、そして先の戦争が、どういう事情で起きたのか、日本側の立場が説明されている。

学校、おそらく大学で近代史を専攻しても、学習することがない内容ばかりである。そんな貴重な資料の数々を、熱心に見て読んでまわっている若者も増えている。

日本が関わった戦争について、今までさんざん吹き込まれた自虐史観からはまったく違った視点からで考えてみたい場合は、靖国神社遊就館を訪れることを是非お勧めする。

 

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